高齢者のメンタルを守るために介護で大切なのは、笑顔で接すること。高齢者と接する機会が多い介護者が、ムスッとした顔をしていたら気になってしまいます。介護者に対して余計な心配をするかもしれない…そうなれば、高齢者はストレスを抱えることになります。お年寄りにいらないストレスをかけないためにも、笑顔で接することが大切です。また、笑顔で接していると、お年寄りも笑顔になります。笑顔でいると、ストレスホルモンが分泌されにくくなり、ストレスの軽減にも役立つといわれています。他に、メンタルを守るために介護で大事なことは、違和感に気づくこと。観察力があると、高齢者のちょっとした違和感に気づくことがあります。普段と同じ会話をしていても、いつもと様子が違うと感じるのです。
例えば、表情が冴えないとき。いつも観察してなければ、表情が冴えないとは分からないでしょう。早い段階でちょっとした違和感を見つけられると、早期に対処することができます。また、高齢者の意志を尊重することもメンタルを守るための介護では重要です。高齢者は意志があり、自分で色々なことができると思っている人もいます。できると思っていることを介護者が手伝うと、プライドが傷つきます。そのようなことが続くと、何もしたくないという気持ちになるかもしれません。介護者はできる限り、自分で身の回りのことをする高齢者を見守ることも大切なのです。高齢者が行うと時間がかかってしまうかもしれません。ですが、尊重をして手を貸さないことも高齢者のメンタルケアとして、重要なときもあります。